12月に入り、クリスマスイルミネーションが目を楽しませてくれる季節となりました。寒い日々が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
前回は中国の美食について少し踏まえさせてもらいましたが、今回は衣食住行の「衣」を焦点に当て、中国文化の旅を一緒に歩んでいきましょう。
中国の服といわれましたら、みなさんどんなイメージが湧かれるでしょうか。もちろん、5000年にも渡る長い歴史の中、様々な伝統的な服が存在していたのですが、しかし、世界的に知名度のあるのははやりあのチャイナドレス(旗袍qi pao)ですよね。
中国語では一般的にチャイナドレスに該当する衣服を「旗袍」と表記します。清代、支配者であった満州民族貴族を旗人と呼んでいました。防風防寒を意識した詰め襟の衣服は元々彼らが身につける服の為、「旗人の着る長い上着」から旗袍と呼ばれるようになった。
チャイナドレスと日本
日本では、戦前のモガブームの頃からパーティドレスの一種として好まれてきた。ゲームの影響からチャイナドレスへの興味が高まり、また中国への留学生が増えたこともあり、1990年年代後半に一時的にチャイナドレスの意匠をあしらったTシャツやジャケットが流行したことがある。中国・華人社会ほどではないにしても、パーティドレスとして定着している豆知識:
日本のいわゆるチャイナドレスと中国本番「旗袍」の若干違い

図柄は派手な吉祥図案(縁起の良い動物や文字などを図案化したもの)を採用されていると、日本で一般的にイメージされています。
中国および、華僑・華人の間 では、むしろ地味な図柄が一般的だが、吉祥を意識した赤系統の生地もしくは、優雅さを意識した薄い色の生地が好まれています。もちろん、現在のチャイナドレスはより自由なパターンを取り入れています。