中国は世界で「料理王国」「グルメの国」と称えられています。中国人がいるところには必ず中華料理店があるといわれています。ご存知だと思いますが、中華料理は北京料理、上海料理、四川料理と広東料理の四大料理のほか、風味の異なる多くの地方料理および数千種の地方の軽食、異なった民族的風味を持つ料理や食品が形成され、世界中の人々に愛されている料理といえるでしょう。まずは中華料理の四大料理(sì dà míng cài 四大名菜 )の呼び方を紹介します。
北京菜 (běi jīng cài) 北京料理
上海菜 (shàng hǎi cài) 上海料理
四川菜 (sì chuān cài) 四川料理
广东菜 (guǎng dōng cài) 広東料理
中国は広いため、各地の食生活も多少異なります。中国の中原地方の料理と外部文化の料理が相互に融合しながら創り上げられたために、地域差が大きく、それぞれの地方ごとに食材・調理法などに特色があります。さらに、仏教徒向けの精進料理と、イスラム教徒向けの(豚肉を使わない)清真菜もあります。日本料理や西洋料理に比べて強い火力を用いる炒め物が目立ち、油(ラード、ゴマ油など)を多用する料理が多いという傾向があります。地方によって主食にも特色があります。北方は小麦粉を原料とする蒸しパンや麺類を主食とし、南方ではご飯を主食とする。中華料理の味付けも地方によって、”南は薄く、北は塩辛い、東は酸っぱい、西は辛い”という特色があります。また、中華料理は必ず火を通し、生のものはほとんど食べません。
現在、中華料理は日本でもっとも浸透している外国料理の一つであります。中華料理店は東京、横浜、大阪などの日本のあちこちにあります。