中国の酒文化
中国の酒には悠久の歴史がある。
古人は「酒なくしては礼を成さず」、「酒なくして楽しみを成さず」、「酒なくして尊敬することを成さず」、特に天地、祖先を祭るのに酒非なしては行えないと考えていた。
「日に一杯の酒を飲めば、99歳まで生きられる」という酒好きな中国人もいる。
古くから中国では、祝日や、親戚友人があつまったり、人とのお付き合い、家での祝い事、国の祝い事などに酒は欠かせないものである。
中国人がお客を招いて食事をする時、主人はお客を着席させた後、まずお客さんに勧めるのはお酒である。しかもお客さんにできるだけ多く飲むことを勧め、絶えずお客にお酒を注ぐ。
中国人には賑やかな雰囲気を好む習慣があり、お酒を何度も勧めたり、時には強要したりして、酔っ払うまでお酒を飲ませることを真心の証しと考えている。「酒は知己に出会えば千杯は少なし」と、酔ってしまわないと休めないというのである。
中国古詩の中には美酒の描写がとても多く見られる。
「刀を抜きて水を絶てば水さらに流れ、杯を挙げて愁い消せば愁さらに愁う」李白
「閑愁、飛雪がごとし酒に入らば即ち消融す」陸遊
「万事一杯の酒、長嘆また長歌」辛棄疾
詩と酒は一組の双子の姉妹のようであり、中国大地に育つ奇異な花のようである。

130605 01 中国豆知識