何百年前に漢字は中国から日本に伝わってきて、現代にいたるまで活用されています。
漢字が日本に入ってきて、日本で独自の国字と言われているものがつくられます。
前々回紹介したように、このように新しくできた漢字も、また中国へ逆輸入したりします。
現在、中華人民共和国と言われている中国の正式の国名でも、
実はなんと「人民」、「共和国」の二つの単語は日本生まれの和製漢字です。
明治維新以降、欧米文化が大量に入ってくることによって、
文化・政治の文献もたくさん翻訳されました。その時に、専門用語として
誕生したのは「人民」、「共和国」などの新しい造語です。
これは明治時代の日本の学者たちは非常に中国の漢字を精通しているから、
このように新しい言葉が生まれたでしょう。
まるで漢字を通じて、時代と空間をこえて、中国と日本の人々は
延々につながっていくではありませんか。