633fffa33bf6112059c12b0fb452511b 169x300 中国語と日本語の擬音語(1)――動物の鳴き声

   擬音語とは、実際の音をまねて言葉とした語です。どの言語にも擬音語がありますが、言語の種類によって、同じ音でも、全然違う音の表記になるので、大変面白いです。今回は、動物の鳴き声を例にして、中国語と日本語の擬音語を見てみましょう。

   たくさんの例をみると、発音の似ているグループAと発音が全然違うグループBがあることが分かります。

 グループA

動物

鳴き声(日)

鳴き声(中)

メー

咩咩(mie1 mie1)

モーモー

哞哞(mou1 mou1)

ワンワン

汪汪(wang1 wang1)

アヒル

ガーガー

呱呱(gua1 gua1)

蜜蜂

ブーン

嗡嗡(weng1 weng1)

カラス

カー

嘎嘎(ga1 ga1)

ハト

クック―

咕咕(gu1 gu1)

ニャー

喵喵(miao1 miao1)

めんどり

コッコッコ

咯咯(ge1 ge1)

 グループB

動物

鳴き声(日)

鳴き声(中)

ゲロゲロ

呱呱(gua1 gua1)

ミーンミンミン

知了(zhi1 iao)

ヒヨコ

ピヨピヨ

叽叽(ji1 ji1)

おんどり

コッケコッコー

喔喔(wo1 wo1)

小鳥

チュンチュン

喳喳(zha1 zha1)

ネズミ

チューチュー

吱吱(zhi1 zhi1)

ヒヒーン

嘶嘶(si1 si1)

カッコウ

カッコウ

布谷(bu1 gu)

ブーブー

呼噜呼噜(hu1lu1 hu1lu1)

ヘビ

シュー

嘶嘶(si1 si1)

キツネ

コンコン

嗷嗷(ao1 ao1)

パオーン

嗷嗷(ao1 ao1)

 グループAの中の猫の鳴き声は中国語で喵喵miao1 miao1)と書いて、「ニャー」と少し違いますが、言語によってもともと音韻のシステムが違うので、まだ理解できます。しかし、グループBのおんどりの鳴き声のように、両言語が全然違うのはなぜでしょうね。たぶん発音上の問題だけではないでしょう。みなさんもぜひ自分で考えてみてください。

写真はbaidutupianより